サンドボックスは砂場のことですかね。パソコンの場合サンドボックスというと外部から隔離された試験環境のことでサンドボックス内で動かされたプログラムはサンドボックスを超えて外部に出られないようになっています。ジャイルとも似た言葉ですね。
サンドボックスは通常仮想環境作成ソフトウェアで作成します。仮想環境を作れるソフトにはvmware , virtualbox, docker , Windowsサンドボックスなどがあげられます。
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Windowsサンドボックスを使う
Windowsサンドボックスは非常に簡単にサンドボックスが使える環境です。設定が毎回初期化されてもとに戻るので便利という反面何かいれておきたいものがあるときには逆に不便になりますが、非常に簡単に使えるのでちょっと試したいといったときに大変便利です。
Vectorにある大量のゲームなども、軽いものであればサンドボックス環境で遊ぶのがよいでしょう。基本データは消えますが一部データを保存できるフォルダを作れるのでそこにゲームファイルを置くという手があります。
ただこの手が使えるのはレジストリをいじらないタイプでかつ同一フォルダ内にセーブデータなどを置くゲームに限られます。一度セーブしてみてちゃんと動くようであればそのまま続けるという事で、チェック&確認してみてもよいでしょう。
ただしゲームをある程度行ってからセーブしたけど、データが保存できなかった、最初のほうはよかったが、あとから問題が発見された等のトラブルになる可能性があるので自己責任で行ってくださいませ。それでも大量にあるオンラインソフトを試して遊べるというメリットは大きいと思います。遊ぶのにやたらインストールしていたら危険ですからね。気兼ねなく試して遊べるのはやはり良いです
Windowsサンドボックス 要件(必要環境)
Windows 10 Pro もしくはWindows 10 Enterprise(build 18305以降)
AMD64アーキテクチャーのCPU(64bitCPU)
BIOSで仮想化支援機能が有効化になっている
最小4GBのシステムメモリ(8GBが推奨)
最小1GBのディスク空き容量(SSDが推奨)
最小デュアルCPUコア(Hyper-Threading仮想4コア以上が望ましい
となっております。32bitCPUや32bitOS環境では動かないので注意が必要です。Windows Homeでも動きません
サンドボックスの機能を有効化する
デフォルト状態ではサンドボックス機能は無効になっています。有効にして構成し再起動が必要になります。 [Windows の機能の有効化または無効化]ウィンドウで「Windows Sandbox」を有効化します。このウィンドウはコマンドにより出せます。 Windowsキー(旗のようなマーク)を押しながら「R」キーを押して[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開き「optionalfeatures.exe」と入力しエンター押します。
有効化するとスタートボタンにサンドボックスが追加されるのでここから起動できます。
初回起動には時間がかかるので気長に待つこと。といってもそこまではかかりません。また起動に管理者権限が必要になります。
なお仮想環境のデフォルト言語は英語となっており、日本語のソフトは文字化けが発生したりします。
サンドボックス内で解凍ソフトなどのソフトが必要な場合はゲストOS(サンドボックス)でダウンロードしてインストールします。なおクリップボードは有効に機能してソフトのコピーを行えますのでクリップボードを介してファイルをやり取りできます。ドラッグ&ドロップは使えません。
なお環境を毎回構築するのは面倒なので一応スタートアップスクリプトが動くようなので、そちらでインストールするのもよいでしょう。
起動スクリプトでソフトを全自動インストール
Windowsサンドボックスの環境構築はある程度設定ファイルで行うことができます。ここでは設定ファイルを作り設定ファイルから起動してみましょう。環境が構築されるはずです。
ウィンドウズサンドボックスの設定ファイルはwsbと拡張子をつけたテキストファイルです。以下のように記述します。wsbファイルを実行するとそこで指定した環境でウィンドウズサンドボックスが起動してくれます。なおMappedFoldersはホストOSと共有するファルダです。Readonlyをfalseに設定することにより、書き込みが可能になりフォルダ内で完結するアプリなどのデータは保存することができます。
<Configuration> <VGpu>Default</VGpu> <Networking>Default</Networking> <MappedFolders> <MappedFolder> <HostFolder>C:\temp</HostFolder> <ReadOnly>true</ReadOnly> </MappedFolder> </MappedFolders> <LogonCommand> <Command>C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop\temp\setup.bat</Command> </LogonCommand> </Configuration>
この記述を行うことによりC:\tempフォルダに置いたセットアップ用バッチファイルが実行されます。バッチファイルの中身はChocolateyで指定されているインストールコマンドとアプリのインストールコマンドを実行してください。batファイルは中身にコマンドを羅列したテキストファイルです。メモ帳などで編集後ファイル名の末尾の拡張子を「.bat」に変えてください。以下に例を挙げます。この例ではirfanviewとwinrarをインストールしています。すべて全自動ですので便利です。
なお拡張子とは何かについては過去に記事(拡張子設定記事)を書いています。ご参考になさってください。
@”%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe” -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command “iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString(‘https://chocolatey.org/install.ps1’))” && SET “PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin”
choco install irfanview /y
choco install winrar /y
仮想環境vmwareでバーチャルマシンを動かすUbuntu編
vmwareはWindows版もあります。vmwareとはバーチャルマシンを作成し動かすためのソフトで仮想環境を構築することによりOS上でOSを動かせます。例えば怪しいソフトを使ってみたりする時にバーチャルマシン上であれば、ホストOSに影響なくソフトを試して見ることができます。
Windowsを動かすためにはライセンスが必要になるのでクリアする必要がありますが、今日はUbuntu上でUbuntuを動かしてみたいと思います。
vmware workstation playerのインストール
sudo sh ./VMware-Player-15.5.2-15785246.x86_64.bundle
sudo apt-get update
sudo apt-get install gcc
sudo apt-get install make
sudo vmware-modconfig –console –install-all
アクティビティ→Dashからvmware playerでvmwareが起動できます。各種設定をしてその後isoイメージをマウントしてインストールしましょう。初期設定の時にインストールしたならインストールは必要ないですね。私のメインノートPCですと性能がたりず重重でした。
かなりハイスペックじゃないと厳しいですね。ちょいとした作業用のPCでは厳しかったです。
サンドボックスについてのあとがき
いかがだったでしょうか。私はサンドボックスの構築が今まで苦手でしたので、サンドボックスでテストしたりアプリをサンドボックス内において作業を遂行するというようなことはあまりしてこなかったのですが、上級者の方になると必要な権限だけ与えてサンドボックスでアプリを動かして用をたしたりもするようです。
主にDockerがそのような使い方に向いているようですが、難しくて難なんですよね。そこへ行くとWindowsサンドボックスはらくらくに使えるので手軽に何かを試したりできそうです。今回ご紹介したテクを使い皆様も安全快適なWindowsライフを送ってくださいませ。ではまたよろしければご利用くださいませ