
オウルテック外付けHDD(SSD)ケース 2.5 SATA3 (6Gbps)のレビューです。公称スペックはUSAP高速データ転送モードでUSB3.0(内部にSATA3.0)使用時で435MBpsとあります。外付けケースではUSB3.0のものでも内部的にSATA2.0を使っている場合もあり速度が活かせないことも多々あるようです。
こちらの製品は内部転送モードにSATA3.0 採用とのことなので高速転送を期待できます。
レビューするに当たって、私の環境が古く申し訳ないのですが、USB3.0インターフェイスカード(バスにPCI-E 1.1 (x1レーン) )を使用しているのでそこがボトルネックになっている可能性があります。
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使用感
取り付けは簡単で本体をカパッと開けるとSATA端子が見えますのでそこにSSDやHDDをスライドして挿します。あとは蓋を閉じる、USBコードを接続するだけの簡単インストールです。
コードが二股になっており片方はデータ転送用。もう片方は電源供給用となっていて、電源用のケーブルがあるために電源不足で動かないといったことがないように作られています。ここは少し安心の材料となっていますでしょうか。
公称スペックである435Mbpsは明らかにSSD接続を意識した作りになっており(HDDだけで400Mを超えることは今の技術で作ったものではありえなそうです)SSDを搭載するのに向いているかと思います。
また特筆すべきは外部ケース経由でのCrystal Disc InfoのS.M.A.R.Tに対応していることです。外付けケースの場合は、SATA直結と違いSMARTの情報が直接読み取れるわけではないようで、Crystal Disc Infoの作者さんが実機(ケース)を解析してわかったものに対応しているそうです。
そのためすべての外付けケース製品でCrystal Disk InfoのSMART機能が使えるわけではないようです。とりあえずこちらの製品はどうやら対応しているようでしたのでそこはおすすめできます。


スペック/ベンチマーク等
注意:古い環境での結果です。最新機器ではもう少し良い可能性があります。少なくとも公称スペックである400M超えは出ていません。

上記はパソコンNo1(Phenom 4コア/PCI-E 1.1×1(1レーン:250MB))
SSDは CT120BX500SSD1JP を使用
こちらのパソコンではランダムアクセスの才能が幾分弱いようです。外付けケースはPS4に接続する他はシステムディスクとして使うわけではないので、シーケンシャルが高いほうがPCでの使用(データのコピーなど)には向いていそうですね

上記はパソコンNo2(Core2duo/PCI-E 1.1×1(1レーン:250MB))
SSDは CT120BX500SSD1JP を使用
PCによってこれだけの差があるんですね。この差がどこから生まれてでたものかわかりませんでした。なおUSB3.0インターフェイスカードは同じメーカ、同じチップのものを使っています。
こちらのパソコンではランダム性能が幾分良いようです。こちらのケースで本来出せるはずの性能のポテンシャルは持っているということがわかりました。
こうなるとUSB3.0の本来の性能環境でのテストを行ってみたいものです。
総評
なかなかSSDに対応した外付けケースを探すのは面倒なものです。こちらの製品は、特段早いとも言えないかもしれませんが、とりあえずSSDに対応しているので手っ取り早くSSD対応外付けケースを手に入れたい方はお選びいただいても大きな失敗はなく大丈夫かと思います。
PS4(無印、スリム型)などにも十分使えると思います。
PS4での使用について
PS4(無印、スリム型)などにも十分使えると思います。PS4 Proは内部的にSATA3.0に対応しているため内蔵としてつけたほうが良いです。
PS4(無印、スリム型)
外付けの場合:USB3.0(5Gbps) こちらのケースの実測値440MBps=(3.52GBps)
内蔵SATAの場合:SATA2(3Gbps)SATA2の実際:280MBps程度=(2.2Gbps)
3.52Gbps vs 2.2Gbps
とこちらの外付けのほうが早くなる傾向があります。実際にはそこまで速度は変わらないそうなので、外付け内蔵好きな方を選べば良いと思います。
PS4 Pro
外付けの場合:USB3.0(5GBps) こちらのケースの実測値440MBps=(3.52Gbps)
内蔵SATAの場合:SATA3(6Gbps) SATA3の実際:560MBps程度=(4.48Gbps)
3.52Gbps vs 4.48Gbps
と内臓SATA3.0のほうが断然早いので、PS4 Proでは内蔵をおすすめします。