タスクマネージャはパソコンの中で何が起きているか知るための良い手段です。パソコンが今どのような状態なのかを知ることができます。
たとえばWindows10のタスクマネージャー。パフォーマンスタブでみれるCPUの使用率これはパソコンの処理能力をどの程度まで使い果たしているか知るのに役立ちます。CPUはパソコンの頭脳と例えられることが多く。パソコンの中でどの程度計算が行われているのかを知ることができます。
CPU使用率が100%なら要注意です。パソコンはそれ以上の計算ができない状態に陥っており、システムのパフォーマンスが低下しています。この状態ではユーザーへ応答するためのリソースが枯渇しておりPCの反応まで遅くなることがあります。
もっとも最近のシステムではマルチコアが当たり前になってきているのでこの状況はあまりみられなくなりました
またメモリの使用率。メモリを使用し尽すとパソコンの内部でスワップ処理という処理が行われてHDD やSSDにアクセスしに行きます。これはパソコンがめちゃめちゃ遅くなる原因です。メモリが足りていればパソコンは健全であると言えます。100%未満である必要があります。欲を言えば余裕が欲しいので、40%くらいだとアプリを起動する余裕ができるので使用上都合がよいでしょう。ギガ数でいえば2Gくらいは余っていてほしいものです。
理由もないのにディスクのアクセスが多いときはPCは不健全です。ファイルコピーやウイルスチェックなどの作業を行っているときは通常ディスクアクセスが多くなりますが、それ以外の時は0%に近い状態で推移していてほしいものです。
そのほかWi-Fiなどのアクセス状況や最近ではGPUのアクセス状況などもみれるようになっています。
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タスクマネージャーの起動方法
タスクマネージャーの起動は簡単です。画面一番下にあるいろいろな情報が表示される横棒状の領域。タスクバーと呼ばれますが、タスクバー領域を右クリックしてタスクマネージャーをクリックするか。Ctrl+Alt+Delキー(DELを最後に押す同時押し)でタスクマネージャーを選ぶかで起動できます。もしくはCtrl+Shift+Escキーでも起動できます。
プロセスタブで分かること
プロセスタブでは今パソコンで起動しているプロセスの一覧を見ることができます。プロセスとはパソコンで動いてるプログラムの最小単位で、要するに動いているプログラムそのものです。
プロセスが使用しているCPU使用率で並べ替えたりメモリ使用率で並び替えたりディスクアクセス、ネットワーク使用率で並べ変えたりできます。
またプロセスを右クリックする事でプロセスを強制終了することやWindowsのサービスの何が該当するかを調べたりできます。強制終了は不安定になったプログラムを停止させ、OSそのものの安定状態を保ったりするのに役立ちますので使用頻度はそこそこあります。ただし停止してはまずいプロセスもありますので、システムプロセスなどはやたら停止しないようにしましょう。
主にCPU100%で張り付いて動かなくなったユーザプログラム等を停止するのに使うと有効です。
新しいWindowsで追加されたスタートアップ
比較的新しいWindowsでは、スタートアップ機能。スタートアップはPC起動時に起動するプログラムを設定する機能です。これがタスクマネージャー内で設定できるようになりました。スタートアップでは普段使わないプログラムがスタートアップによく設定されがちになります。
とくにメーカー製PCでは不要と思われるプログラムがたくさん存在していたりしますので、メーカー製PCの使用開始のための作業としては、まずスタートアップから起動するプログラムを削除する作業から始めることが多かったりします。
サービスの管理
Windows10ではサービスタブもあります。サービスタブはWindowsによって自動的に起動されるサービスというプログラムを停止したり、自動起動させないような設定にするための画面にアクセスしたりできます。不要サービスや停止しても問題ないサービスはネットで検索することで判別することができます。起動の速度や起動の負荷などに大きくかかわりますし、場合によっては不要ポートのクローズなどセキュリティにもかかわりますので細かくチューニングしたい方は必須の設定です。
あとがき
いかがでしたでしょうか。タスクマネージャーは今自分が使っているパソコンの状態を知るために、必須のツールです。上手に使いこなしてより快適にPCを使いましょう。