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ネットワークが遅い原因。トラブルシューティング。速度を10倍改善させた事例

スイッチングハブの画像
レビュー

皆様こんにちは。実際にあった事例でネットワークの速度を十倍も改善した事例をご紹介いたします。ネットワークが何故か遅い。そんなことは皆様様の周りでありませんでしたか?ギガハブが当たり前になってきた昨今。ネットワーク速度が10Mくらいしかでてないとしたらそれはもう何かがおかしいとしか言えないかもしれません。

ギガネットワーク(1000BASE)ですと、通信速度は遅くとも300Mbpsはでるはずです。300Mbpsをバイトパーセコンドに直すと、4x8=32なので40Mくらいはでる計算になります。40も出ていないとなると(例えば10MB/s)となると改善できる可能性が高くなります。

今回の事例では10MB/sが100MB/sに改善しました。その方法とはどのようなものだったのでしょうか。みていきましょう

まずはネットワークの速度を計ってみよう。

ネットワークの速度を知ることから始めてください。

ネットワークの速度はLAN内にサーバを立ててファイルを転送することで得ることができます。この際一つのサーバープログラムに限らず、2,3のサーバプログラムを使うと傾向が見えてきます。http,ftp,smb等。めんどくさい場合には便利なネットワークサーバーツールが有ります。iperfがそれです。これですとサーバやファイルを用意しなくても回線速度が測れますので便利です。Windowsではこちらからiperf3をダウンロードしてコマンドラインから実行します。またlinuxではaptなどパッケージ管理システムからインストールできます。

実行はWindowsですとコマンドラインはWinキー+Rよりcmdと入力することで実行できます。出てくる黒い画面にiperfをドラッグ&ドロップしてオプションをつけて実行します。”C:\users\user1\desktop\iperf3.exe” -sなどというように実行すればサーバーとして実行できます。やはり黒い画面にコマンド入力でipconfigと打ちサーバのipアドレスを確認したらiperf3 -c 192.168.1.xxxのように別PCから実行して接続テストします。設定不要で最適な速度がでるのでこれで速度が出ているならプロトコル特有の設定問題かもしれません。これで速度がでないようならハードウェア的な要因が強いかもしれません。Wi-Fiの距離やアンテナの向き、ハブの構成、有線ランのケーブルなども疑われます。

また違うサーバプログラムで同じような速度が出る場合などは、サーバーのプログラムや、プロトコル、その他設定が原因でなく、ネットワーク自体に問題があると判断できそうです。もし特定のサービス(プロトコル等)が原因と思われる場合はそのプロトコルの設定を徹底研究しましょう。

まず全ての要件を満たしているか確認

 

ネットワークが遅い場合、ランケーブルに問題がないかまず確認しましょう。

ランケーブルはカテゴリ5e以上でないと1000BASEには対応しません。ランケーブルは良いものを使いましょう。

次にリンク速度がちゃんと1000Mbpsになっているか確認します。Windowsですとアダプタのプロパティから状態などとたどると見れる場合が多いです。省電力設定が遅さの原因になる事もあるらしいので、省電力設定はオフにしましょう。

細かい設定が功を奏す場合もあるようですが、大抵の場合ネットワークの細かい設定をいじらなくとも速度がでます。原因は経路にある可能性も高いです。またストレージの速度は問題になってはいませんか?ストレージの速度はボトルネックになりやすいところです。確認しましょう。

最小構成で速度を測定する

次に最小構成で速度がでるかどうか確認しましょう。途中にハブが沢山ある場合はどのハブが遅いのか分からない場合が多いです。

ギガハブのみを使用したり、一つのハブ間で通信を行うとよいでしょう。そこで早くなればどこかのハブが遅いことになります。ハブを追加していって遅くなる原因のハブを突き止めましょう。

つなぎ変えるだけで速度が速くなる事もある

ハブは便利なので繋げば動きますが、その速度も様々なのでただ繋げばいいってわけではありません。

沢山ハブがある場合はハブとハブをつなぐ順番も大事になってきます。速くしたい箇所を速いハブで固めると結果が良好になります。速いハブとハブの骨組みに速度を出したいPCやNASをつなげる事でそのハブ間で繋がっている機器同士の速度を大幅に改善出来ます。

場合によってはそれより速度がでないハブもあるかもしれませんが、そのようなハブは外側につなぐ事で、その区間の速度はそのまま速いままでそこから外に出た場合のみ遅くなるという事が可能です。

一番良くないとわかったのは

遅いハブ⇦⇨速いハブ⇦⇨遅いハブ⇦⇨速いハブ

などの組み合わせです。
これですと遅いハブのボトルネックに引っ張られて全体の速度が遅くなります。こうするべきです

遅いハブ⇦⇨速いハブ⇦⇨速いハブ⇦⇨遅いハブ(WiFiアクセスポイント等)
         ↓     ↓
       速度が大事な機器

こうすることにより速いハブに繋いだ速度の大事な機器の性能が活かされます。特に一昔前のルータに内蔵のハブは遅いことが多いので気をつけましょう。

ネットワーク改善のまとめ

いかがだったでしょうか。ポートをつなぐ順番を見直しただけで実際に10倍も速度を改善した事例もあります。その事例ではどうもギガハブでないハブが経路の途中で利用されていたのではないかと推測出来ますが、ギガハブかどうかの判定は見た目だけでは難しく実際測定しないと分からないものです。それか型番を見るか。・・にしても実測してみないと実際の速度はわかりません。

ネットワークの遅さの原因は特定が難しい事が多いです。入念な調査と根気が必要です。皆様のネットワークの遅さの原因究明に少しでもお役に立てたら光栄です。有線LANの記事でしたが最近では有線LANも使う頻度は下がっています。

ですがまだまだ必要な場面も有りますのでご参考にしていただければ幸いでございます。それではまたお会いしましょう。

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