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SSD / 概要
私が家のパソコンのために数個程購入したクルーシャルSSDのレビューです。SSDの容量120GバイトでSATA3対応です。DRAMキャッシュ非搭載で価格をリーズナブルにしてありMX500シリーズの廉価版との事です。
流石のクルーシャル製で素子にMicron製の3D NANDを使用しており、TLCなものの信頼性はおそらく逸品クラスかと思います。
総書込容量(TBW)は40TBで(1日当たり21GBの書込を5年間行った場合に相当)TBWはSSDの寿命を判断するための指標でこの書き込み量に達した場合完全な寿命ということになります。TBWに達してもしばらくは読み込みはできるそうですが、寿命と判断するべき状態になったらいつまでも使わず早いところ交換することをお勧めします。
信頼できるメーカかつ2018年10月発売だけあり、現在ではまだ後発製品の部類に入るため、コントローラーによるウェアレベリング(書き込み平均化)のなどの性能も十分作りこまれていることでしょう。
信頼のおけるメーカでメーカーページに 「何千時間もの検証、何十もの品質テスト、そして数々の賞に輝いたSSDシリーズが3年間の限定保証を裏付けています。 」という記載のあるようにテストを十分に行っているということから、ここら辺の品質についてはあまり心配していません。
クローンソフトにAcronis True Image For Crucialバージョンのダウンロード&使用権がついていて、めんどくさかったクローンが簡単に行えます。
CT120BX500SSD1JP ベンチマーク / レビュー
唯一、私以外の他使用者の方のレビューをみていても気になる点があるとすれば、それは本体温度です。こちらの製品は書き込みを沢山行い負荷がかかると温度が高くなりがちになるようです。しかしながら常に書き込みが発生する用途では心配ですが、システムディスクで使用している場合でも常に書き込みが発生するわけではありませんので、使用用途によっては全然ありレベルかと思います。
常に書き込みの発生する高負荷状態で使いたい方は避けたほうが無難かもしれません。
特に問題なく価格帯にしては十分な性能があるかと思います。
以下はSATA2環境core i3 (第一世代)環境での計測結果。
Read シーケンシャルの数値が284MB/sとなっておりSATA2環境の上限にほぼ達してます。またQ8T8は他SSDに比べて、比べるものによっては多少遅い程度にはなるかもしれませんが、価格と容量からしてみれば上々といえるでしょう。
以下はCore i5(第三世代)でのベンチマーク結果
SATA3環境です。
SATA3環境ではきっちり500MBpsを超えてきています。性能限界にきていないはずのランダムアクセスの性能まで、良い方向に変わっています。これがこのSSD本体の本来の性能に近くなっていると思います。
SSD チューニング / 設定等
SSDチューニング / AHCIの設定
SSDの交換の際のチューニングですが、数点の確認事項があります。
まずIDEモードで認識されIDEモードが使用されていると、転送速度が格段に遅くなります、そのためBIOS / UEFIなどで、転送モードをAHCIモードにしてAHCIで転送を行います
このBIOSでの設定を行った後にまれにWindowsがブルースクリーンで停止する問題が発生することがありますが、その場合関連Windowsレジストリの値を変更することで問題が回避できる場合があります
SSDチューニング / パーティション4Kアライメント
4Kアライメントと呼ばれまれに4Kの単位で読み込んだ場合に読み込みが分かれてしまう場合があり、一回で読めないため著しくパフォーマンスが低下することがあります。
4Kアライメントを確認するには
「ウィンドウズキー+R の後に msinfo32 (Enter)」
と入力
そして
「コンポーネント → ディスク → パーティション開始オフセット」の
値を見ます。4096で割って整数ならちゃんと整列されています。
以下がその画面です。
SSDチューニング / オーバープロビジョニング
オーバープロビジョニングは、SSD のパフォーマンスや耐久性を向上させることができます。 オーバープロビジョニングによって予備領域を確保させることにより、SSDを長寿命化できます。通常SSDに確保されているオーバープロビジョニング領域は7%程度です。これ以上の領域を特別に確保して長寿命化を実現できます。
クルーシャルなら Crucial Storage Executiveというアプリをインストールすることによりオーバープロビジョニングの設定を行えます。
Crucial Storage Executive
通常2010年以降のPCであればたいてい64bit版のプログラムが動きますが、OSが32bit版を使っている事もあります。確認方法は「Windowsキー+Break」で~bitオペレーティングシステムという個所を読み取ってください。
SSD使用開始 / SSDのクローン
専用ソフトを使う方法(Acronis True Image等)
クローンを行うには専用ソフトを使う方法が一番簡単です。最近のCrucial製製品であれば、クローン用のソフトの使用権がついてくるものが多くなっています。Acronis True Imageがそうです。
CDまたはDVDにTrue Imageを焼いたのちCD / DVDから起動します。その後メニューのところから、ディスクのクローンを行います。基本指示に従って指定していけば終わります
なおこのクローンソフトはとても優秀で現在のコピー元ディスクより容量の小さいディスクへのクローンが可能です(使用容量が物理的に足りている場合)
Linux用ソフトddを使う方法
Linuxではddコマンドを扱えます。これはデータをダンプするソフトでHDDドライブやSSDのディスクイメージを吸い出したり書き込んだりできます。DDの使い方は詳しくはDDの解説サイトをお読みください。追記:当サイトでもDDの使い方を解説しています。詳しくはこちら(OSをまるまるバックアップ。ddコマンドの使い方)
(この方法では小細工をしない限り容量のより大きいHDDにしかクローンできませんのでご注意ください)
1.Linux(UbuntuやKnoppix)をDVDに焼きます
2.Linuxを起動します
3.lsblkコマンドの発行でブロックデバイスの名前等を確認します。
4.吸出しをします(一例↓)
dd if=/dev/読み込み対象HDDのブロックデバイス名 of=./Path_to_hozon_saki.img ibs=10M obs=10M
5.書き込みをします(一例↓)
dd if =./Path_to_hozon_saki.img of=/dev/書き込み対象SSDのブロックデバイス名 ibs=10M obs=10M
注意:書き込み対象デバイスの名前(of=の指定)を間違えるとデータが破壊され大変なことになります。書き込み時にはddの使い方を覚えた上でよく確認してデータを書き込んでください
CT120BX500SSD1JP / 総評
この製品は価格が安いことから買いです。古いノートパソコンをあと5年使えるようにする!などの用途に向いているかと思います。ちなみに2020年現在友人や知人のものを含め10台以上は買ってますがトラブルはありません。安定そのものです。
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CT120BX500SSD1JPはこちらから購入できます。シリーズ240G(容量多い版)
容量:480G版
高性能版:CT500MX500SSD1はこちら
CT500MX500SSD1(500GB版はこちら)CT1000MX500SSD1(1TB版はこちら)